『付加価値のつくりかた』書評|パパからの本だより:君たちに伝えたい “価値を生み出す力”

『付加価値のつくりかた』書評|パパからの本だより:君たちに伝えたい “価値を生み出す力” 仕事を考える

「相手の役に立つこと」ではなく、「相手の役に立つ仕組みをつくること」

パパはこの本を読んで、感じた仕事の本質です。

長く働いていると、

「どれだけ遅くまで頑張ったか」
「どれだけ忙しいか」

で、つい自分の価値を測ってしまいがちです。

でも、本当に大事なのは、
「動いたおかげで、誰のどんな困りごとが軽くなったか」
ということ。

今回紹介する『付加価値のつくりかた』は、
そんな“仕事の当たり前”を、足もとからガラッと考え直させてくれる一冊でした。

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『付加価値のつくりかた』

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『付加価値のつくりかた』が教えてくれること|仕事の本質は「ニーズと感動から逆算すること」

相手のニーズと感動から逆算して、価値を生み出すことが大切。

どれだけ時間をかけても、どれだけ難しいことをしても、
相手の困りごとが解決されなければ、その仕事の価値は高くありません。

逆に、短い時間でも、少ないお金でも、
相手が「助かった」「うれしい」と感じるなら、
そこには大きな付加価値があります。

この本では、
仕事とは「ニーズ(困りごと・叶えたいこと)」を正しくつかみ、
そのニーズを満たす“仕組み”をつくること
だと語られています。

さらに大切なのが、「スペックではなくベネフィットを見る」こと。

どんなに機能がすごくても、

「その結果、相手の生活や仕事がどう楽になるのか」

が伝わらなければ、価値としては届きません。

だからこそ、

・この仕事は、誰の、どんなニーズを満たしているのか
・その人の気持ちは、どう変わるのか
・最小の時間と資源で、それをどう実現するのか

この3つを考えることが、付加価値を生み出す出発点になるのです。

パパが『付加価値のつくりかた』から学んだこと|「がんばる」より「どう役に立つか」を考える

「がんばる」よりも「どう役に立つか」を考えること。

パパも昔は、
「残業してでも全部自分で抱えること」が真面目さだと思っていました。

・長く働けば評価される
・忙しければ価値がある


そんなふうに信じていたところがあります。

でも、この本を読んでからは、
仕事をするときに必ず、こんな問いを投げかけるようになりました。

「この仕事で、誰のどんな困りごとが解決されるだろう?」
「その人は、これがあるとどれくらいラクになるだろう?」
「これは、本当に必要な作業なのか、それとも自己満足なのか?」

そう考えてみると、

「やらなくてもいいこと」
「別のやり方のほうが早いこと」


が、意外なほどたくさん見えてきます。

たとえば、資料を細かく作り込むよりも、
“相手が10分で判断できる1枚” を用意したほうが、よっぽど価値が高いこともあります。

また、パパは「仕組み」にも目を向けるようになりました。

一度うまくいったやり方を、チェックリストにしてチームで共有したり、
後輩が同じミスをしないように、流れを見直したりすることも、
立派な付加価値だと気づいたからです。

仕事のゴールは、自分ががんばることではなく、
「相手が喜ぶ状態を、できるだけ少ない力で生み出すこと」。


この考え方は、パパの働き方の軸を大きく変えてくれました。


他者への貢献という視点では、こちらの記事も参考になります。

👉『プロフェッショナルの条件』書評|君たちに伝えたい “自分の強みで貢献する力”

子どもたちへのメッセージ|君たちの毎日にも「付加価値」はあふれている

「付加価値を生み出す力」を育ててほしい。

付加価値というと、むずかしい仕事の話に聞こえるかもしれません。
でも本当は、君たちの毎日の中にも、たくさん転がっています。

・友だちが困っているときに、そっとノートを見せてあげる。
・忘れ物をした子に、消しゴムを半分わけてあげる。
・ケンカしている友だちの話を、どちらの味方でもなく、静かに聞いてあげる。

それは全部、
「相手のニーズ(困りごと)を感じ取って、少しでも楽になるように動くこと」です。

テストの点が高いことだけが、君たちの価値ではありません。
誰かがしんどいときに、その人の気持ちを想像して、そっと手を差し伸べられること。
それは立派な“付加価値”であり、社会に出てからもずっと必要とされる力です。

将来、君たちがどんな仕事に就いても、

「どうすれば、目の前の人の困りごとを減らせるかな?」
「この行動で、誰かの心が少し軽くなるかな?」

そう考えながら動ける人でいてほしい。
パパはそう願っています。

『付加価値のつくりかた』の魅力|がんばり方ではなく「働き方の軸」を教えてくれる本

この本のいちばんの魅力は、「もっと頑張れ」と言うのではなく、
「どこに力を注ぐべきか」という働き方の軸を教えてくれるところです。

「残業を減らそう」
「もっと効率的に仕事をしよう」

そう言われても、何をどう変えればいいのか分からないことがあります。

この本は、
・価値は相手が決めること
・ニーズをつかむことがすべての出発点であること
・最小の資本と時間で、最大の価値を生み出す仕組みを考えること

こうした考え方を、
具体的な事例や考え方の枠組みを通して、分かりやすく教えてくれます。

「がんばるほど消耗してしまう働き方」から、
「がんばるほど自分も周りも豊かになる働き方」へ。

そのスイッチを入れてくれる本だと、パパは感じました。

行動への一歩|今日からできる「付加価値」を意識する3つの習慣

今日からできる、「付加価値を意識する習慣」を3つだけ紹介します。

  1. 何か頼まれたとき、「この人は何に困っているんだろう?」と一度考える
    ただ言われた通りに動くのではなく、
    その背景にある困りごとや目的を想像してみよう。
  2. 作業を始める前に、「これが終わると、誰がどう楽になるのか」を一行メモする
    ゴールがはっきりすると、
    やるべきこと・やらなくていいことが見えてくる。
  3. 一日の終わりに、「今日は誰のどんな困りごとを少しでも軽くできたか」を振り返る
    忙しさではなく “役に立てた瞬間” で一日を振り返ってみる。

どれか一つでも意識して続けていけば、
きっと周りの人との関わり方や、働き方の見え方が少しずつ変わっていきます。

まとめ:価値を生み出す人になろう

『付加価値のつくりかた』は、
「仕事とは、相手のニーズと感動から逆算して、価値を生み出す仕組みをつくること」
だと教えてくれる本でした。

がんばることそのものが悪いわけではありません。

でも、「がんばりの向き先」を間違えると、
自分も周りも疲れていくだけになってしまいます。

君たちには、
・相手の困りごとに気づけるやさしさ
・限られた時間で工夫する賢さ
・「どうすればもっと役に立てるかな?」と考え続けるしなやかさ

そんな

“価値を生み出す力”を育てていってほしい。

それこそが、どんな時代になっても必要とされる力だから。

パパはそう思います。


以上、
『付加価値のつくりかた』書評|パパからの本だより:君たちに伝えたい “価値を生み出す力”
でした。

おしまい。

君たちへ
— 本だよりパパ(HondaYori Papa)


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