「相手の役に立つこと」ではなく、「相手の役に立つ仕組みをつくること」。
パパはこの本を読んで、感じた仕事の本質です。
長く働いていると、
「どれだけ遅くまで頑張ったか」
「どれだけ忙しいか」
で、つい自分の価値を測ってしまいがちです。
でも、本当に大事なのは、
「動いたおかげで、誰のどんな困りごとが軽くなったか」
ということ。
今回紹介する『付加価値のつくりかた』は、
そんな“仕事の当たり前”を、足もとからガラッと考え直させてくれる一冊でした。
📘 今回紹介する本はこちら
『付加価値のつくりかた』
『付加価値のつくりかた』が教えてくれること|仕事の本質は「ニーズと感動から逆算すること」
相手のニーズと感動から逆算して、価値を生み出すことが大切。
どれだけ時間をかけても、どれだけ難しいことをしても、
相手の困りごとが解決されなければ、その仕事の価値は高くありません。
逆に、短い時間でも、少ないお金でも、
相手が「助かった」「うれしい」と感じるなら、
そこには大きな付加価値があります。
この本では、
仕事とは「ニーズ(困りごと・叶えたいこと)」を正しくつかみ、
そのニーズを満たす“仕組み”をつくることだと語られています。
さらに大切なのが、「スペックではなくベネフィットを見る」こと。
どんなに機能がすごくても、
「その結果、相手の生活や仕事がどう楽になるのか」
が伝わらなければ、価値としては届きません。
だからこそ、
・この仕事は、誰の、どんなニーズを満たしているのか
・その人の気持ちは、どう変わるのか
・最小の時間と資源で、それをどう実現するのか
この3つを考えることが、付加価値を生み出す出発点になるのです。
パパが『付加価値のつくりかた』から学んだこと|「がんばる」より「どう役に立つか」を考える
「がんばる」よりも「どう役に立つか」を考えること。
パパも昔は、
「残業してでも全部自分で抱えること」が真面目さだと思っていました。
・長く働けば評価される
・忙しければ価値がある
そんなふうに信じていたところがあります。
でも、この本を読んでからは、
仕事をするときに必ず、こんな問いを投げかけるようになりました。
「この仕事で、誰のどんな困りごとが解決されるだろう?」
「その人は、これがあるとどれくらいラクになるだろう?」
「これは、本当に必要な作業なのか、それとも自己満足なのか?」
そう考えてみると、
「やらなくてもいいこと」
「別のやり方のほうが早いこと」
が、意外なほどたくさん見えてきます。
たとえば、資料を細かく作り込むよりも、
“相手が10分で判断できる1枚” を用意したほうが、よっぽど価値が高いこともあります。
また、パパは「仕組み」にも目を向けるようになりました。
一度うまくいったやり方を、チェックリストにしてチームで共有したり、
後輩が同じミスをしないように、流れを見直したりすることも、
立派な付加価値だと気づいたからです。
仕事のゴールは、自分ががんばることではなく、
「相手が喜ぶ状態を、できるだけ少ない力で生み出すこと」。
この考え方は、パパの働き方の軸を大きく変えてくれました。
他者への貢献という視点では、こちらの記事も参考になります。
👉『プロフェッショナルの条件』書評|君たちに伝えたい “自分の強みで貢献する力”
子どもたちへのメッセージ|君たちの毎日にも「付加価値」はあふれている
「付加価値を生み出す力」を育ててほしい。
付加価値というと、むずかしい仕事の話に聞こえるかもしれません。
でも本当は、君たちの毎日の中にも、たくさん転がっています。
・友だちが困っているときに、そっとノートを見せてあげる。
・忘れ物をした子に、消しゴムを半分わけてあげる。
・ケンカしている友だちの話を、どちらの味方でもなく、静かに聞いてあげる。
それは全部、
「相手のニーズ(困りごと)を感じ取って、少しでも楽になるように動くこと」です。
テストの点が高いことだけが、君たちの価値ではありません。
誰かがしんどいときに、その人の気持ちを想像して、そっと手を差し伸べられること。
それは立派な“付加価値”であり、社会に出てからもずっと必要とされる力です。
将来、君たちがどんな仕事に就いても、
「どうすれば、目の前の人の困りごとを減らせるかな?」
「この行動で、誰かの心が少し軽くなるかな?」
そう考えながら動ける人でいてほしい。
パパはそう願っています。
『付加価値のつくりかた』の魅力|がんばり方ではなく「働き方の軸」を教えてくれる本
この本のいちばんの魅力は、「もっと頑張れ」と言うのではなく、
「どこに力を注ぐべきか」という働き方の軸を教えてくれるところです。
「残業を減らそう」
「もっと効率的に仕事をしよう」
そう言われても、何をどう変えればいいのか分からないことがあります。
この本は、
・価値は相手が決めること
・ニーズをつかむことがすべての出発点であること
・最小の資本と時間で、最大の価値を生み出す仕組みを考えること
こうした考え方を、
具体的な事例や考え方の枠組みを通して、分かりやすく教えてくれます。
「がんばるほど消耗してしまう働き方」から、
「がんばるほど自分も周りも豊かになる働き方」へ。
そのスイッチを入れてくれる本だと、パパは感じました。
行動への一歩|今日からできる「付加価値」を意識する3つの習慣
今日からできる、「付加価値を意識する習慣」を3つだけ紹介します。
- 何か頼まれたとき、「この人は何に困っているんだろう?」と一度考える
ただ言われた通りに動くのではなく、
その背景にある困りごとや目的を想像してみよう。 - 作業を始める前に、「これが終わると、誰がどう楽になるのか」を一行メモする
ゴールがはっきりすると、
やるべきこと・やらなくていいことが見えてくる。 - 一日の終わりに、「今日は誰のどんな困りごとを少しでも軽くできたか」を振り返る
忙しさではなく “役に立てた瞬間” で一日を振り返ってみる。
どれか一つでも意識して続けていけば、
きっと周りの人との関わり方や、働き方の見え方が少しずつ変わっていきます。
まとめ:価値を生み出す人になろう
『付加価値のつくりかた』は、
「仕事とは、相手のニーズと感動から逆算して、価値を生み出す仕組みをつくること」
だと教えてくれる本でした。
がんばることそのものが悪いわけではありません。
でも、「がんばりの向き先」を間違えると、
自分も周りも疲れていくだけになってしまいます。
君たちには、
・相手の困りごとに気づけるやさしさ
・限られた時間で工夫する賢さ
・「どうすればもっと役に立てるかな?」と考え続けるしなやかさ
そんな
“価値を生み出す力”を育てていってほしい。
それこそが、どんな時代になっても必要とされる力だから。
パパはそう思います。
以上、
『付加価値のつくりかた』書評|パパからの本だより:君たちに伝えたい “価値を生み出す力”
でした。
おしまい。
君たちへ
— 本だよりパパ(HondaYori Papa)
📚 つぎに読むならこちら
👉『とにかく仕組み化』書評|君たちに伝えたい “仕組みで人を幸せにする力”
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パパが本から学んだ “生き方” や “考え方” を、君たちに伝えています。
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