話し方がうまい人より、
一緒にいて「安心する人」と話したい。
これは、大人になったパパが、たくさんの人と関わる中で
何度も感じてきたことです。
仕事でも、家庭でも、友だち関係でも、
言葉が原因で関係がぎくしゃくすることがあります。
でも、その多くは「言い方」よりも、
話す前の心の状態が影響していることが多いのです。
そんなことに気づかせてくれたのが、
永松茂久さんの『人は話し方が9割 2』でした。
📘 今回紹介する本はこちら
『人は話し方が9割 2』
『人は話し方が9割 2』が教えてくれること|話し方の前に「安心」をつくるということ
話し方を磨く前に、まず心の構えを整えることが大切。
この本が教えてくれるのは、
「どう話せばうまくいくか」というテクニックではありません。
それよりも大切なのは、
・否定しない
・消耗しない
・相手が安心できる空気をつくる
という、話し方以前の土台です。
人は、正しい言葉や上手な説明よりも、
「この人と話していて大丈夫かな?」
「ここにいても否定されないかな?」
という感覚を、とても大事にしています。
だから、話す内容を一生懸命考える前に、
まず自分の心を落ち着かせること。
相手を変えようとせず、
“この場を安心できる場所にしよう”と考えること。
それだけで、会話は自然に流れはじめ、
言葉はあとからついてくる。
この本は、そんな優しい真実を教えてくれます。
パパが『人は話し方が9割 2』から学んだこと|人は変えられないが、空気は変えられる
相手を変えようとすると苦しくなり、自分の姿勢を整えると関係が変わる。
パパはこれまで、
「どう伝えれば分かってもらえるか」
「どう言えば納得してもらえるか」
そんなことばかり考えてきました。
でもこの本を読んで、
その発想そのものが、自分を苦しめていたと気づきました。
人は、正論で動くわけでも、
強い言葉で変わるわけでもありません。
「大切に扱われている」と感じたときに、
はじめて心をひらくのです。
だから必要なのは、
うまい説明よりも、
肯定すること、うなずくこと、踏み込みすぎない距離感。
自分が落ち着いて話すと、
相手も不思議と落ち着いてくる。
会話はコントロールするものではなく、
安心を共有するものなんだと、パパは学びました。
自分の姿勢を整えるという視点では、こちらの記事も参考になります。
👉『アドラー流 一瞬で心をひらく聞き方』書評|君たちに伝えたい “心をひらく聴き方”
子どもたちへのメッセージ|話すのが苦手でも、安心を届けることはできる
話すのが得意じゃなくても、人を大切にすることはできる。
君たちの中には、
「何を話せばいいか分からない」
「会話が苦手だ」と感じる子もいるかもしれません。
でもね、それは決して弱点じゃない。
大事なのは、話す内容よりも、
相手をどう扱うか、どんな気持ちで向き合うかです。
相手の話を最後まで聞くこと。
うなずいて、「そうなんだ」と受け止めること。
無理に正解を言おうとしないこと。
それだけで、相手は
「この人と話してよかった」と感じます。
もし、言葉がすぐに出てこなくても大丈夫。
沈黙があっても、あわてなくていい。
静かに相手のそばにいようとする気持ちも、
立派なコミュニケーションです。
上手に話せる人より、
一緒にいてホッとする人になろう。
それは、君たち誰にでもできる力です。
『人は話し方が9割 2』の魅力|がんばらなくていい人間関係を教えてくれる
この本は、人付き合いをラクにしてくれる。
この本の魅力は、
「もっと頑張れ」「もっと上手に話せ」と言わないところです。
・無理に盛り上げなくていい
・相手の機嫌を取らなくていい
・消耗する会話からは距離を取っていい
人間関係は、我慢大会ではありません。
自分をすり減らさずに、
穏やかに人とつながる道があることを、
この本は静かに教えてくれます。
行動への一歩|今日からできる「安心をつくる」3つの習慣
小さな行動が、会話の空気を変える。
今日からできる「安心をつくる習慣」を、3つ紹介します。
- 否定せず、まず受け止める
「でも」「それは違う」の前に、「そう考えたんだね」。
受け入れられると相手も安心します。 - うなずきと短い言葉を大切にする
「うん」「なるほど」それだけで十分。
これだけできっと相手も心を開いてくれます。 - 無理な会話からは離れていい
疲れる場所に、長くいなくていい。
安心をつくるにはまず、自分の安心から。
この3つを意識するだけで、
人との関係は、少しずつやさしくなります。
まとめ:安心をくれる人になろう
話し方より、生き方がにじみ出る。
『人は話し方が9割 2』は、
話し方の本でありながら、
生き方の本でもあります。
・人を変えようとしない。
・無理にうまく話そうとしない。
・ただ、相手を大切に扱う。
その姿勢が、
人間関係も、仕事も、人生もラクにしてくれる。
パパはそう感じました。
どうか君たちも、
上手に話せる人を目指さなくていい。
「この人と話すと安心する」
そんな人を、目指してほしい。
それは、きっと一生役に立つ力だから。
パパはそう信じています。
以上、
『人は話し方が9割 2』書評|パパからの本だより:君たちに伝えたい “安心をつくる話し方”
でした。
おしまい。
君たちへ
— 本だよりパパ(HondaYori Papa)
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